平成21年1月30日(金)
作業所ドリーム156回目のパソコンボランティアを行いました。
(ドリームは、JR鶴舞駅近くにある脳卒中障害者の社会復帰を目指した作業所です。)
Nさんは、娘さんが姫路に住んでいるそうです。
「せっかくパソコンを習っているので、それを活用して連絡を取りたい・・・」
何かいい方法はありませんか?という質問を受けました。
Nさんは、脳卒中の後遺症で右半身麻痺、利き手が右手なので(利き手変換した左手では)文字もスラスラ書けません。
そのことで紙面の手紙も気軽には出せません。
電子メールも上記症状でキーボードの配列も難しく、またソフト使い方も分からず乗る気が無いようです。
現在ブロードバンド(高速通信)の普及により、「インターネット電話」が使えるようになりました。
代表的なソフトに「スカイプ」があります。
料金は、NTTやプロバイダの定額制が主流の昨今、あえてインターネット電話での料金は発生しません、つまり「無料」です。
マイクを付けて話すのでキーボード操作不用。(チャットをする場合は必要)
WEBカメラを両方に付けると、相手の顔を見ながら話せます。
これだとパソコンを活用して、普通の電話感覚でおまけにテレビ電話のように使えます。
障害、健常の区別なく使えるユニバーサル機器です。
相手の安否も確認できて、独居高齢者にも有効に活用できるのではないかと思います・・・
Nさんに説明したら、「息子に相談してみます・・・」とても喜んでいました。
【今回のドリームのパソコン教室の内容】
「我が家の年間スケジュール表」のフォーマットをワードで作っています。
●前回の復習
●ページ設定の仕方
●太字・斜体・文字揃え・フォントカラー等の書式の設定の仕方
●クリップアートからの画像の挿入
◆脳卒中の後遺症で頭にダメージを受けた受講生の皆さんは、
利き手を麻痺した方が多く、文字を書くことが億劫になっています。
健常者なら、ちょっと分からないことをメモに書いておくこともできますが、
それができず、頭のダメージも大きく認識力も低下してることなどから、
操作手順がなかなか理解できません。
辛抱強く・繰り返しがリハビリの一歩ですね。
◎受講者・・・
★Nさん 66歳 女性 北区在住
11年前に脳出血で倒れる。
夕方外出先で倒れ、病院へ運ばれる。
右半身麻痺、右手はまったく動かず左手に利き腕変換した。
文字は左手で上手く書かれる。
失語症・言語障害が残る、以前はもっとひどく、リハビリでここまで快復されたそう
です。
歩行は、杖を突きゆっくりと歩く。
パソコンは、一昨年前に息子さんからプレゼントされ、何とか使いこなしたいという目標が
あるそうです。
文字入力は、かな入力。
身体障害者手帳2種2級。
★Fさん 68歳 女性 中川区在住
4年半前に車を運転中倒れ、救急車で運ばれる。
とっさに車を止めたのが良かったそうです・・・
右半身麻痺、杖歩行。
身体障害者手帳3級
パソコンは、1年前に購入、
文書を作りたくタイピングを早くしたい・・・
平成18年7月7日から参加
★Hさん 65歳 男性 愛知県北名古屋市在住
11年前の初夏、大工だったHさんは、2階建て新築住宅の建築現場の屋根から落下しました。
頭部を激しく打ったせいか、中脳を切除してしまったそうです。
後遺症として、頭部外傷による体幹機能障害と歩行障害・言語障害があります。
身体障害者手帳の等級は、1種3級。
パソコンは、平成19年11月に購入したので何とかものにしたい・・・
と病院の紹介で、作業所ドリームに来所されました。
平成20年1月11日から参加
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ドリームのパソコン教室会場は、〒460-0012
名古屋市中区千代田5丁目11-33 クマザキビル6A
TEL&FAX:052-262-0358
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次回の講習会は、2月6日(金)午前10時から行います。
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