8月8日(金)
作業所ドリーム134回目のパソコンボランティアを行いました。
(ドリームは、JR鶴舞駅近くにある脳卒中障害者の社会復帰を目指した作業所です。)
【今回のドリームのパソコン教室の内容】
“感動を伝える パソコンで絵手紙を作ろう”を行っています。
●リハビリを兼ねてマウスの使い方(縦線を描く、横線を描く、渦巻きを描く)
●方眼紙の設定の仕方
●設定した方眼紙の枠の中で、文字を書くリハビリ練習
●白筆を使って書き損じを消す
●「ハネ」と「ハライ」と「トメ」の使い方
脳卒中を発症すると頭にダメージを受けますので、体の縦方向の半分が麻痺し半身不随になります。
利き腕が完全に麻痺をしてしまった場合は、利き腕変換になり、
今まで使ったことがない方の腕で、文字を書くことや日常生活の訓練をします。
Tさんも利き腕の方は、じゃんけんの「ぐー」状態なら力が入るそうです。
料理の時の包丁は、握れるそうですが、文字を書くような緻密性を要することはできず、
利き腕変換をされました。
マウスを使うときも利き腕変換をした方での操作となります。
受講生の皆さんは、ゆっくりと丁寧にマウス操作をされていました。
利き腕が少し動く方は、利き腕変換訓練を受けていませんので、こちらの方が大変です。
思うようにマウスが動かず、不随意運動で小刻みに手が震えます。
反対の手も添えて両手でマウスを動かしたりと、苦労をしながらのパソコン操作です。
また、頭にダメージを受けているため、物事の順序を理解できない方もみえます。
一律に仕上がり像を求めるのではなく、それぞれ個々の目標を持ってもらい、
それに向かっての訓練をしていきたいと思います。
◎受講者・・・
★Tさん 65歳 女性 中村区在住
9年半前に脳内出血で倒れる。
右半身麻痺、現在リハビリセンター(八田)でリハビリ中。
身体障害者手帳3級
パソコンは、自宅に家族のノートパソコンがあるが、
まったく触ったことがなく初心者。
キーボードは、左手のみ使用。
家から出て人と出会い話すことがリハビリと思い参加されたとか・・・
★Fさん 67歳 女性 中川区在住
3年半前に車を運転中倒れ、救急車で運ばれる。
とっさに車を止めたのが良かったそうです・・・
右半身麻痺、杖歩行。
身体障害者手帳3級
パソコンは、1年前に購入、
文書を作りたくタイピングを早くしたい・・・
平成18年7月7日から参加
★Nさん 65歳 女性 北区在住
10年前に脳出血で倒れる。
夕方外出先で倒れ、病院へ運ばれる。
右半身麻痺、右手はまったく動かず左手に利き腕変換した。
文字は左手で上手く書かれる。
失語症・言語障害が残る、以前はもっとひどく、リハビリでここまで快復されたそうです。
歩行は、杖を突きゆっくりと歩く。
パソコンは、昨年息子さんからプレゼントされ、何とか使いこなしたいという目標があるそうです。
文字入力は、かな入力。
身体障害者手帳2種2級。
★Hさん 64歳 男性 中区在住
16年前に脳梗塞で倒れる。
右半身麻痺、利き腕左側に変換(文字は左手で上手に書ける)
失語症(言葉が上手く出てこない)
身体障害手帳2級
キーボードは、左手のみ使用。
家族でパソコンは保有するが、ほとんどやらない。
目標は、インターネットを見てみたい・・・
★Hさん 65歳 男性 愛知県北名古屋市在住
10年前の初夏、大工だったHさんは、2階建て新築住宅の建築現場の屋根から落下しました。
頭部を激しく打ったせいか、中脳を切除してしまったそうです。
後遺症として、頭部外傷による体幹機能障害と歩行障害・言語障害があります。
身体障害者手帳の等級は、1種3級。
パソコンは、平成19年11月に購入したので何とかものにしたい・・・
と病院の紹介で、作業所ドリームに来所されました。
平成20年1月11日から参加
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ドリームのパソコン教室会場は、〒460-0012
名古屋市中区千代田5丁目11-33 クマザキビル6A
TEL&FAX:052-262-0358
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次回の講習会は、8月22日(金)午前10時から行います。
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