身体障害者の雇用の実態と状況
厚生労働省の平成10年の実態調査によると、5人以上の常用労働者を雇用している民間の事業所に常用で 雇用されている身体障害者は全国で394,000人と推定され、これを平成5年の実態調査と比べると15.1% の増加(平成5年:344,000人)となっています。
障害者の種別の状況
(総数 394,000人)
障害の種類
|
割合
|
視覚障害 |
10.9% |
聴覚障害 |
15.2% |
肢体不自由 |
54.0% |
内部障害 |
14.9% |
重複障害 |
3.8% |
不明 |
1.3% |
注:聴覚障害者には聴覚障害の他に音声・言語機能障害、平衡機能障害が含まれます。
障害者の程度別の状況
程度
|
割合
|
重度(1,2級) |
33.3% |
中度(3,4級) |
38.2% |
軽度(5,6級) |
24.5% |
不明 |
4.0% |
身体障害者を雇用している事業主のうち身体障害者に対して、雇用上何らかの『配慮をしている』事業所の割合 は69.5%となっています。
身体障害者の雇用上の配慮(複数回答)
現在配慮している事項
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割合
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職場での移動や作業を容易に する施設・設備・機器の改善 |
33.8% |
フレックスタイム制の導入等 労働時間の弾力化 |
18.1% |
通勤に配慮した住宅の確保 |
4.7% |
送迎バス、専用駐車場の確保等 通勤手段への配慮 |
20.9% |
工程の単純化等職務内容の配慮 |
49.9% |
手話通訳の配置等コミュニケー ション手段への配慮 |
11.8% |
業務遂行を指導、援助する者の 配置 |
34.5% |
職業生活に関する相談員の配置 委嘱 |
17.0% |
職業以外を含めた生活全般に 関する相談員の配置・委嘱 |
6.0% |
研修・教育訓練の実施等能力 開発への配慮 |
10.4% |
休養の確保、カウンセリングの 実施等健康管理面の配慮 |
18.8% |
その他 |
8.3% |
注:「配慮している」とする事業所を100としています。
職場を待つ障害者
平成13年度中に全国の公共職業安定所に約84,000人の障害者の新規求職の申し込みがあり、約27,000 人が就職できましたが、まだ就職することができない障害者が平成14年3月末現在でおよそ144,000人にのぼ っています。
障害者求職登録状況
年月 |
登録者全数 |
有効求職者 |
就業中の者 |
保留中の者 |
平成12年3月末 |
461,805 |
126,254 |
304,987 |
30,567 |
平成13年3月末 |
463,190 |
131,957 |
297,756 |
33,477 |
平成14年3月末 |
472,885 |
143,777 |
292,917 |
36,191 |
有効求職者とは、働く意志を持ちながらも、現在就職していない人をいいます。 「保留中」とは、現在病気等により、紹介あっせんの対象とならない者である。
有効求職者の障害別部位割合
平成14年3月末
合計
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身体障害者 |
知的 障害者 |
精神 障害者 |
その他 |
小計 |
聴覚 |
視覚 ・ 言語 |
上肢 |
下肢 |
体幹 |
脳病変 による 運動機能 |
内部 |
143,777 |
103,605 100% |
7,691 9.4% |
16,669 16.1% |
22,376 21.6% |
28,556 27.6% |
6,031 5.8% |
2,492 2.4% |
19,790 19.1% |
28,794 |
10,885 |
493 |
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