平成2年頃より発病し、3年・4年・8年・10年と入院し手術を受けました。 その後も下肢の激痛の痛みが走り、平成14年9月にCT検査を行ないました。 医療も日進月歩で進んでおり、最新の医療情報として骨を溶かす「関節溶水」の発見があったそうで、 それの疑いがあると診断を受けました。 平成15年に入っても下肢の激痛が治まらずかえって増す一方なので、6月にCT検査・ 7月に骨シンチグラフティー(アイソトープ)検査を行ないました。 その結果を踏まえての今回の入院となりました。 入院初日に主治医より、CT検査と骨シンチ検査の診断報告があり、骨シンチの場合は、 悪い箇所が黒く写るのですが、私の場合は右足全部が【真っ黒】に写っており、 主治医も驚いているようでした。CT画像も骨の断層写真の随所に関節溶水の浸入箇所の 穴が開いておりました。この関節溶水は水道の数十倍の圧力で骨に浸入し骨を破壊しているそうです。 一般の人もこの水の浸入はあるが、自然治癒力で自然と治っていくそうです。 私の場合は、病気なので治そうという力が弱く治って行かないそうです。 特に大腿骨は、悪く上部と下部から浸入されており、一種の風船状態になっており、 歩いたり、重いものを持ったりの瞬時の圧力が加わると風船が膨らみ激痛を発症するそうです。 その度合いを越すと破裂すると言われました。 他の教授によると、この病気は「不治の病で治らない・・・」と決め付けている医者もいるそうです。 現在の私の下肢は、 『異常な状態にある』 と厳しい診断結果が出ました。 この様な状況なので、骨肉腫になる可能性も高く、それを阻止するための全力の対抗を試みるそうです。 その様なことで、2日目より検査に入りました。 朝食・昼食絶食で、 朝一番の9時より主治医が付きっ切りで放射線科のテレビ室に入り台の上に立ちました。 その機械が後ろへ倒れて寝た状態になり、右膝で検査すると言われ、 右膝に注射し造影剤を注入して行きました。膝に液が入るのが分かり痛みを伴って脹れて行きました。 どーんと重く感じられました。主治医がモニタを見ながらレントゲン技師に合図し撮影開始、色んな角度から 写真を写し、今度は圧を加えるとかで思いっきりテーピングし屈伸運動をさせて、また色々な角度から 撮影をしました。 また、テーピングを外し撮影しました。 次に11時前からMRI検査に入りました。ドッドッドという機械音と共に検査が進んで行きました。 それが終了すると、お昼の12時よりCT検査室に入り、これまた機械の輪の下に潜り込みました。 午後3時より再びMRI検査が始まりました。 度重なる検査でぐったり、おまけに造影剤の副作用で、胸がむかむか気持ち悪くなりました・・・ 3日目に、主治医より検査の結果報告がありました。 結果は、上手く写っていないとの事・・・この様な新種の検査ではこういう事は多いそうです。 医療の世界では、試行錯誤が当たり前との事だそうです。 主治医から、「あなたを含めてこの病気で苦しんでいる患者のためにも是非とも頑張って欲しい。」 と励まされました。 今回は、結果が出なかったのですが、次回10月に外来でCT検査・MRI検査・レントゲン撮影を再び行なうそうです。 通常なら過去の手術で治っていなければならないはずですが、私の場合は、特異ケースだそうです。 「半分治って半分治っていない・・・」 現在その治療法を模索している段階に戻ってしまい、手術をすれば治るという治療法も現在では、 通用しなく、混沌とした暗黒の中に突き落とされたようです。 今後どの様な展開になるかは分かりませんが、私の下肢を見ながら悲嘆にくれています・・・ しかし、今回の入院でも看護師の彼女たちの献身的といえる働き振りには、本当に頭が下がりました。 24時間絶えず患者を支える姿に感動し、彼女たちの優しい笑顔・優しい言葉に大いに励まされました。 |
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