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7.点字の表記 点字の仮名遣いは、基本的には「現代仮名遣い」(1986年告示)と「外来語の表記」(1991年告示)に基づいています。しかし、助詞の「は・へ」及び「う列・お列」の長音の書き表し方については、発音どおり表記するため異なっています。
◎ 基本的な仮名遣い 点字で文章を書き表すときは、次のようないくつかのルールがあります。
★ 助詞の「を」は発音にかかわりなく「を」と書きますが、助詞の「は」「へ」は発音どおりに「わ」「え」と書きます。
★ 「言う」は「いう」と書きます。
★ のばす音で、墨字で「う」と書くところは、のばす記号の長音符(ADの点)を使います。 ★ のばすように聞こえる音でも、「あ」「い」「え」「お」は、墨字と同じように書きます (例)お母さん → おかあさん お兄さん → おにいさん お姉さん → おねえさん 多い → おおい 携帯 → けいたい ★ ただし、動詞の語尾が「う」のときは、「う」と書きます。 (例)髪を結う → かみを ゆう 空気を吸う → くーきを すう
★ 促音は「促音符」を使います。 つまる音の小さい「っ」は、促音符(Aの点)を使います。
★ 数字は「数符」を使います。 字は、次の文字が数字であることを知らせる数符(BCDEの点)を前置し、 4桁まではひと続きに書きます。
◎ 数字を含む言葉の書き方 文中では、数字のあとに続けて仮名文字を書けますが、数字のあとにア行とラ行の 文字が続く場合には、数字と区別するためにつなぎ符(BEの点)を入れます。
★ 下記のような場合は、数字を用いず仮名書きします。 (例) 日付の1日(ついたち)〜10日(とおか)など 七草 二人 三日月 四隅
★ 数量や順序の意味が薄れた慣用語は、意味の理解を妨げない限り仮名を用いて書きます。例えば、「一流」という語には「二流・三流」もありますから数字を用い、「一筆啓上」「一般的」などは「二筆」や「二般」がないので「いっぴつ」「いっぱん」のように仮名書きします。 「コーヒーを 一杯 飲む」は数字で「1ぱい」、「腹 いっぱい」は仮名です。
◎ アルファベットを含む語の書き表し方 ★ アルファベットは、次の文字がアルファベットであることを知らせるしるしの外字符(DEの点)を前置して書きます。 アルファベットはすべて小文字を表していますので、大文字を書きたい場合は、外字符のあとにさらに大文字符(Eの点)をつけます。 略称など、ひと続きの文字がすべて大文字の場合は、外字符の直後に二重大文字符(Eの点を二つ)を書いた後、アルファベットを続けて書きます。 ★ 日本文中のアルファベット アルファベットと仮名が一語になっているときは、つなぎ符(BEの点)を入れます。 仮名の後にアルファベットが続く場合は続けて書きます。 アルファベットと数字が一語になっている場合はつづけて書きます。 アルファベットに助詞・助動詞がつづくときは1マス空けます。
◎ その他の仮名遣い 外来語・外国語、方言などは、特殊音を用い、できるだけ発音に近い仮名遣いで点訳します。 古文の仮名遣いについては、目的と必要に応じて、歴史的仮名遣いを用います。
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