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4.点字の特徴 点字は「触読文字」、文字どおり指先で触れた感触だけで読みます。そのため、点字には指先で触って効率的に読みとったり、点字器や点字タイプライターで書き表しやすいように、墨字とは異なる次のような5つの特徴があります。
(1) 6つの点の組み合わせでできています。 墨字は点と線でできていますが、点字は縦3点、横2点の6つの点で構成され、この単位を「マス」と言います。そして、この6点には便宜上、1から6の番号が付いています。
(2) 触れたところしか認識できません。 墨字は視野に入る何文字かを同時に認識することができますが、点字は指先に触れたところしか認識できません。
(3) すべて横書きです。 墨字は横書きと縦書きを使い分けることができますが、点字はすべて横書きです。 点字器などで書く場合は、右から左へ書き進みます。 読むときは凸面を左から右へ読んでいきます。
(4) 変化が無い文字です。 墨字は文字の大きさや字体を変えられますが、点字は文字の大きさや字体が一定で、変化がありません。
(5) 仮名文字体系です。 墨字は漢字仮名交じり体系ですが、点字は仮名文字体系です。表音文字なので「ひらがな」「カタカナ」の区別がありません。そのため、内容を誤解されないように語の区切りを明らかにする意味で「分かち書き」をして書きます。 このような特徴から点字はレイアウトが制限され、書かれたものがかさばるなどの制約があります。しかし、この6点点字は指先による識別が容易で、かなり速く正確に読み書きすることが出来る触読文字としては、きわめて優れたものと言えます。 |
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