24時間365日患者を見守る看護師さん・大晦日に退院しました
平成28年12月26日(月)から入院し、27日(火)にソケイヘルニアを手術しました。

手術の前日から3食とも検査食を食べ、レトルトパックのお粥だけで空腹状態、おまけに夜9時からは絶飲食、脳裏には美味しそうな食べ物がグルグル回り、喉も乾きました。
下剤液と下剤薬のダブルで夜中にトイレに行く行く・・・

当日は、12時頃手術着に着替え手術室へ、普通のベットより幅が狭い手術台に登り、12時40分から医師の「さあ始めます・・・」の合図から手術開始。
右腕は点滴、左腕は血圧計と指には脈拍計、斜めに伸ばした両腕を固定されて身動きができず。
小気味よい心電図の音とともに、血圧計が定期的に腕を圧迫してその度に機械音がします。
手術着を脱ぎ裸にされ、患部のみ露出し、後の部分は布を被せられました。
天井にある丸い照明器具が点灯していよいよだと思いました。
右腕に術前の安定剤でしょうか2本の注射を打たれ、麻酔も打たれます。

今回の手術は、局部麻酔のため医師の会話や処置がすべて分かってしまいます。
事前に医師から「手術時間は約40分早ければ30分で済みますよ・・・」と言われ、たかがヘルニア手術と思い安心しておりましたが、裏目にはまりました。

局部麻酔のデメリットが大いに発揮され、メスを腹に入れていきます、最初はいいのですが部位が変わっていく度に、新たに麻酔を効かせていくので入る部位、入る部位で麻酔を追加します。
その度に内臓をえぐられるような激痛が走り、七転八倒の苦しみ・・・
“痛い・・・”と訴えると医師から「麻酔を強くします」や「麻酔を追加します・・・」という声が聞こえてきました。
また「今深い部位を行っています・・・」と医師から説明があると思わず内臓内部を想像してしまい、余計にそれに拍車を掛けました。

≪痛さの実況生中継≫

痛さで体に思いっきり力が入る、暫く麻酔が効いてくるとぐたりと眠気を催すの繰り返しで体に相当なダメージを受けているような気がしました。

≪痛さの波状攻撃≫

今迄4~5回大きな手術を受けましたが、何れも全身麻酔か腰椎麻酔だったため気が付いたら終わっていました。
結局手術時間は、40分の予定が約2時間かかりました。
終了後医師から「筋肉質だったから、なかなか患部に行きつかなかった・・・」と説明を受けました。
お褒めの言葉を頂き???
ここ10年程日課で腹筋を毎日60回やっていたことを思い出しました。
この腹筋がソケイヘルニアにはいけなかったことを後から知りました。

手術終了後、車椅子で看護師さんに押してもらい病室へ、顔は痛さで引きつっていました。
後で局部麻酔をネットで調べたら{痛みを伴わないことはない}と明記されていました・・・

平成29年1月4日(水)と5日(木)と2回に分けて外来で抜糸、それまでは湯船につかることはできず、シャワー浴のみです。
また、3か月間は腹圧に荷重がかかる仕事や動作は厳禁だそうです。

今回の入院でまたしても感じたことは、看護師さん達の献身的な姿勢です。
24時間体制で患者を見守り、朝の顔拭きの蒸しタオル出しから始まり、血圧&熱測定の回診、医療だけでなく患者の排泄処理や食事介護、ナースコールは絶えず鳴り、その度に「ちょっと待って下さい・・・」が連発される激務。
細かな事まで優しい笑顔で嫌な顔一つせずに行ってくれました。
我が国の医療現場は、このような方々の力で支えられていることを今更ながら痛感しました。

お蔭様で年末ぎりぎりの大晦日の日に退院できました。
今回の入院・手術は、当方にとってまた一つ貴重な体験になり財産になりました。

平成28(2016)年12月31日(土)午後 退院
河島正幸

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